生命保険会社の導入事例

効率的なマーケティングを実現

業種イメージ

課題

企業向け節税商品の中心であった「逓増定期保険」が、税制改正(全額損金処理から半分損金処理に変更)により2008年3月以降メリットが半減し、新規開拓の切り札を欠く状態になってきた。深刻な不況下での経費節減ムードに加え、保険や保障のリストラ・見直しを考える企業が増えており、新商品を次々と売り込むという環境ではなくなっている。こうした現況を踏まえ、既存顧客への深耕の一方、新規客や見直し検討中の他社顧客に対してコンサルティング力を駆使して斬り込んでいきたい。

要望

  • 現在決算対策の主役となっている「法人向けがん保険」(メリット:解約返戻金がある、全額損金処理が可能)の新商品を中心に売り込みたい。
  • 新規客に対し「無駄な保険料をなくす」「企業経営に効果的な保険の活用法」の観点からそれぞれ最適な保険を提案していきたい。
  • 営業エリアをブロックに分け、担当を決めてローラー作戦を展開する。法人データを抽出し、商品パンフレットや提案資料・アンケート(プレゼント抽選付き)を送りたい。
  • 問い合わせやアンケートのリターンがないところにも、最終的にはすべてテレマーケティングしたい。

提案

北九州市若松区、戸畑区、門司区、八幡西区、八幡東区、小倉北区、小倉南区から、法人のデータ(生命保険・損害保険会社のデータは除外)を抽出して既存顧客とマッチング。抽出されたデータに地図座標(緯度経度情報)を付加および宛名ラベルを貼ったお客様準備資材をダイレクトメール発送代行テレマーケティングを行う。
お客様準備資材:アンケートチラシ、パンフレット、封筒

提案 1

  • 指定地域の法人データのうち一般企業や経営者と想定されるデータ(※1)を抽出。
  • 同業者(生命保険・損害保険会社)のデータを除外
  • 既存顧客データとマッチングし、マッチしなかった法人データのみを抽出。
  • 対象データに地図座標(緯度経度情報)を付加。
  • 抽出したデータ宛にお客様準備資材を発送代行。

提案 2

  • 提案 1で抽出したデータ宛にテレマーケティングを行う。

※1 指定地域の法人データは48,344件と多いので、一般企業や経営者に絞り込む。
 選択条件:会社経営 > 株式会社・有限会社・合資会社・農協・漁協など
      自営経営 > 会社経営以外

効果

問い合わせが約70件、アンケートはがきの返信が450通に上り、ダイレクトメール送付後3か月間の契約数が対前年比で約20%増加した。
法人の中から欲しいデータに絞ってさらに不要なデータを除外することにより、効率的なマーケティングができた。

今後の提案

法人向け保険と関係が深い業務を担っており、企業の顧客を多数持っていると思われるので、会計事務所や税理士事務所を抽出し、提携を持ちかけてみてはどうかと提案した。